AI時代における「経験の時代」のぼくのHP

ぼくがアーティストとして生きてきた1970、1980年代は「生産の時代」と言われてきた。そして1995年、Windows95が発売された頃から、「情報の時代」となった。
情報の時代はGAFAMが世の中を動かし、気づけばだれもがスマートフォンを持つようになっていった。

そしてAIの時代である今は、Google DeepMindの主任研究者、デービッド・シルバー氏の掲げた「経験の時代」と呼ばれるようになっている。
AIが自らの経験から学ぶ新たなAI研究に入っているというわけだ。

だが、「経験」とは何か。
広辞苑には「人間と外界との相互作用の過程を、人間の側から見ていう語」と書かれている。
つまり「自分が身をもって経験すること」なのだが、その経験には、身体を動かして体験するだけではなく、「人」との関わりで生まれてくるものではないだろうか。

自分を振り返ったとき、ぼくの制作は「人との関わりの中」から生まれてきたものが大半である。

マンガDX研究者としてAI研究は10年以上前からやってきているが、AIを研究すればするほど、自分のやってきたこれまでの制作はAIではなく、自分にしかできない創作だと感じている。
それは、たとえばボクサーの取材なら、「ジムワークを見に行った」「試合を見た」「写真を撮った」など、現場に行き、そこで「経験」を作品にしたというだけではない。
ぼくが書いてきたことは、ボクサーとの日々の中で、ボクサーとのぼくたちだけの会話があり、ぼくたちだけの喜びがあり、ぼくたちだけの苦しみがあり、そしてお互いの信頼の中から「生きている」感覚を絞り出すように言葉にしてきたものだ。

いくらAIが経験し、その経験から答えが生み出せたとしても、人間と人間が、そこから生まれる友情や、尊敬、あるいは怒りといった感情を持って生み出す「経験」とは違うものだとぼくは感じている。

つまり、「生きる」とは、人間と人間の中から生まれる経験によって、そこから生まれた「物語」によって、「唯一無二」の自分が存在し、ここに生きているということではないだろうか。

自分にしかできない創作をやってきたという自負をどう伝えようか…
そんなことを考えていて、70歳を前にした今、作家としてやってきたことと、AI研究で見えて来た「自分だけの経験」を、これからの人材育成につなげていくこと…それがとても重要なことのように思えてきた。
自分の生きてきた「旅」を持って伝えて行く。
大学で研究者として、作家として生きている「意味」がそこにあるのではないだろうか。

まずは自分のHPをまずはプラットホームとして、もっと自分の生きてきた「旅」を形にしていかなければならない。

HPを初めたのが、2004年からだから、ぼく自信のHPはもう22年以上更新してきている。
とは言っても、「思い立ったら日記」という、毎月かかさず22年書いてきている日記が中心のHPで、昨年からは、自分の研究してきた「研究Research」を加えたぐらいしかしていない。

やってきた仕事も、文字の情報が中心である。
何をやっているのか。
ぼくは研究の中で、アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンの法則を何度も学生に話してきているというのに、それを自分のHPで実行していないではないか。

「人がコミュニケーションをとる時に、どんな情報に基づいて印象が決定されるのか」
視覚情報 55%
聴覚情報 38%
言語情報 7%
そこから考える、動画と静止データーとの比較。
・テキスト+写真の5000倍
・動画情報を文字情報に換算すると約180万単語
Forrester ResearchのJames McQuivey博士によると、
1分間の動画は一般的なWEBページの3600ページ分の情報量となる。

視覚効果を中心にし、画像、動画を中心に構成する。
それとともに、データだけではなく、自分の生きてきた「旅」を感じるようにする。

そうしていくつかのコーナーをこの春に組み立てていった。

まだ、いくつかコーナーは増やしていくために、いろいろ準備中だが、まずは形はできていっている。

田中誠一。official HP「毎日が真夏」

Works

プロフィール

研究Research

ブログ

また自分が18歳から数年間、プロのミュージシャンとして経験してきた日々を、20年以上も前に書いた原稿に加筆して載せた。
河島英五さんとの出会いの大きさを、読み返しあらためてしみじみ感じた。
あの頃ミュージシャンだったような思い出

Photo video

こうやって、ぼくの旅を振り返ってみると、小学5年生で出会った「あしたのジョー」から始まったぼくの旅は矢吹ジョーを探す旅だったのかもしれない。
知りたくてマンガを描き、出会いを書き、夢を創ってきた。

「燃えたよ……真っ白に……燃え尽きた」

そういった生き方を選んだ人たちに出会い、刺激を受け、作家という形を取ってきた。

ぼくの旅を振り返る。
ぼくだけの経験である旅の足跡を、このHP「毎日が真夏」に残してみる。

今回も「旅の空」の動画を創った。
80年代、90年代に追い続けたボクサーの思い出の1分間。

【旅の空XXIII 浜田剛史の日々 episode 01】
1983年からの3年半、ぼくにとってとてつもなく濃い日々だった。
ランキングから外れたボクサーが復帰、そして連続KOの日本記録。
世界チャンピオンまでの旅を追いかけた日々。
浜田剛史の日々だ。
その日々の中で、何人ものかけがえのない人たちと出会い、その日々をノンフィクションとして書いていった。
ボク自身、作家として成長できた日々だった。
その日々を振り返る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA