パンデミックとなったコロナウイルス(COVID-19)

2020-3-27

一ヶ月前の日記で、コロナウイルス(COVID-19)はもうパンデミックになっているかも知れないと書いたのだが、あれから一ヶ月で世界中の各国で危機的なオーバーシュートが起ころうとしている。
関東に外出自粛宣言が出たあとも、渋谷や原宿の映像をニュースで見ていると、世界中で行われているロックダウンの風景とあまりの違いにため息しかでない。
このままでは日本もexponentialに感染者は増えオーバーシュートに間違いなくなってしまう。
前回、人は「想像」できなくなっている。そしてすべてが“人ごと”となっていると書いたのだが、今回のコロナウイルス(COVID-19)という“リアル”を前にしても、しょせん人ごとと考えている国なのかと思ってしまう。

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今、ぼくは大学の研究室に閉じこもっている。
スケジュール表を見ると、本来なら中国の南広学院のアニメ学科3年の制作授業と、9月の新学期からの学科設立の準備、そしてメディア関係との研究メンバーとの相談など、ビッシリスケジュール表には書かれているのだが、今回の件ですべてがキャンセルとなっている。

だが、中国と日本の大学の授業をやっていくにあたって、苦肉の策として、昨年から遠隔授業、eラーニングなどの、オンライン授業の準備を進めてきた。
今もその授業用の資料作りで研究室に閉じこもって作業をしているわけなのだが、4月からそれがそうとう大事なシステムとなりそうだ。

日本は本当に、オンライン授業に関しては遅れているし、eラーニングなどの話をしても、大学側には相手にされず、日本の大学では自分のゼミ中心に専攻だけで使える形にしかできなかったが、皮肉なもので、ここに来てその重要性が大学側にわかってもらえつつある。
つまり、それが何なのかすらわからないで、ただお金の面だけで反対されていたということだ。
そういった意味では今回がきっかけで、オンラインに関しては日本も少しは前に進むかもしれない。

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コロナウイルス(COVID-19)の脅威の前では、ホント人間は小さな存在だと認識させられる。
人類は紀元前からウイルスの脅威と闘ってきた。
19世紀後半までは、その対処法すらわからなく、それをひもといたサイエンスが、テクノロジーが闘いの鍵となって生き延びてきた。

話は元にもどるが、やはり人は「考え」「想像」し、「創造」することでこの地球に存在できてきたわけだ。
だから「考え」「想像」しなければならない。
「人ごと」ではなく「考え」「想像」しなければならない。

「考え」「想像」すれば、自分が、ひとりひとりが今、何をすべきかがわかるはずである。

大げさではなく、パンデミックとなった今回のコロナウイルス(COVID-19)は、人類すべてが試されているように感じている。

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