時代が変わるというのは、きっとこういうことなのだろう。
コロナ過が日常となった今、パンデミック前の日常とは違うものになってしまった。
つまり、今、コロナが消えてしまったとしても、ぼくはテレワークはより便利なシステムとして使い続けるし、Amazonなどのオンラインショップも、モノだけではなく、システムを利用する「コト」をつなぐ新しいオンラインショップとしても使い続けることになっていくと思う。
たとえばiPhoneが生まれ、世界中の人がスマートフォンをプラットホームに使い始め、あらゆることが、この小さな箱(ディバイス)で繋ぐことができる時代の変化は10年だった。
たった10年でぼくたちの生活が変わったこと自体、驚きだが、コロナはたった2年で世界を生活を変えてしまったのだ。
そう、デジタル化が世界中で凄い勢いで進んでいる。
前回の日記で書いたのだが、時代は「モノ」から、「コト」を必要とする時代へと間違いなく変化している。
バーチャルの中に、リアルが存在するということだ。
世界はGAFAやBATHが世界を動かし、DXの波を中心に格差が大きく生まれてきている。
そしてコロナによって、その格差は勢いを増している。
時代を創る人と、時代に使われる人が生む格差だ。
今、ぼくたちは時代の大きな岐路に立っている。
人間がここまで発展してきたのは、間違いなく資本主義だと思っている。
だが、その資本主義によって今回のコロナは生まれてきた。
温暖化による異常気象も資本主義によって生まれてきたものだ。
資本主義を進めることで発展という号令をもとに環境破壊による温暖化が起こり、コロナも異常気象もそこから生まれてきたものだ。
もしかしたら今回のパンデミックは地球に住む人間への警告かもしれない。
もう15年以上前のことだが、武術の取材で中国の武術家を訪ねたとき言われたことがある。
「少林拳は陽。太極拳は陰。このふたつを極めることが達人の道」
「陽だけではダメ。陰だけでもダメ」
「陰陽一体にならなければならない」
「森羅万象すべては陰と陽のバランスでできている」
「人はバランスを崩せば病気になる」
「今、地球はバランスを崩し病気になっている」
資本主義は発展という環境破壊によって、今の時代を創ってきた。
それは自然のバランスを崩すことで手に入れてきた世界だと思う。
バランスを崩し、病気になっている地球の病気をどう治すか。
自然エネルギーなど環境破壊をすることなく、人はどう時代をつくっていくか。
デジタルによって環境破壊をすることなく、そう、モノを作るのではなく、コトによってリアルをどう生み出せていくか。
コロナによって今を考えさせられている。