アルベルト・アインシュタインの言葉に
「「知識とは唯一、経験から得られるものだ。それ以外のあらゆることは、ただの情報にすぎない」(The only source of knowledge is experience. Information is not knowledge.)」
という言葉がある。
インターネット時代になり、今まで「知識」と言われていやものはスマートフォンで簡単に出てくるようになった。
そして今、AI時代になり、経験ではなく、机の上で学んだ勉強による「知識」は、AIの方が遙かに優れている時代となっている。
面白いもので、AIによって、少し前までだれもが「頭がいい」と言っていたことは、データをいかにたくさん頭に叩き込むかだったとわかってきた。
データを叩き込むことなら、いくら天才と呼ばれる「頭のいい人間」でもAIとは勝負になるわけがない。
本当の「知識」とは何か。
100年前にアルベルト・アインシュタインはすでに「情報は知識にあらず」と言っていたということだ。
「知識とは唯一、経験から得られるもの」というこの言葉。
AI時代になったことで、その言葉の本当の意味がリアルに見えてきている。
実際、「情報」でしかないものは、仕事としても人間がやることではなくなってきている。
では「経験から得られる知識」とは何か。
「生きる」とぼくは考える。
その「生きる」とは「死」があるから、「生」は存在する。
「死」がなければ、生きるとは何か見えてくることはない。
それと同じで、近年AIによって、「人間とは何か?」という疑問がだれもの心に生まれてきた。
先に書いた「頭がいい」とは「データの詰め込み」だったと、AIが今のように存在するまでよくわかっていなかったと思う。
そう考えていくと、人間の知識とは、経験によって生まれ、そもそも実はAIも人間の経験によって生まれてきたものだとわかってくる。
つまり「生きる」ことによって「経験」し、経験によって成長するのが人間の人生ということだ。
経験を得ることで感動し、もしくは挫折し悔しさを感じ、がんばろうと、生きようと思う。
こういったことが、人間の持つ「知識」であり、「経験」こそが「生命力」なのかもしれない。
アインシュタインの言った「知識とは唯一、経験から得られるものだ。それ以外のあらゆることは、ただの情報にすぎない」と言うこの言葉は、AI時代に人間がどう生きればいいか、
その羅針盤となる言葉ではないだろうか。
今年に入り、この場所でも一度書いてきたのだが、「情景」を表現できないか作品に取り組んできている。
ぼくの生きてきた「経験」の中でいくつもの忘れられない…いや、自分にとってとてつもなく大きな、とてつもなく濃い感情の中にいた経験がいくつかある。
その感情を表現したいと、だから作家をやってきたわけだ。
だがそれをうまく表現できていないこともいくつかある。
たとえば写真だが、ファインダーから覗き、その瞬間をフイルムに焼き付けることで、「気持ち」は捉えることができているかもしれない。
だが、自分の「心」で見えていた「情景」はまったく違う。
写真だから当たり前だが、その一瞬をありのままの「風景」として捉えている。
でも、自分の心で見えている、感じている情景とはまったく違う。
それを文章で今まで表現しようとしてきたのだが、その文章の表現が写真と組み合わせることで、ぼくが伝えたい表現があまりに現実的になってしまう。
自分に見えている情景の言葉が、ありのままの瞬間を捉えた写真によって、自分のファインダーから見えている心の情景を伝えることができない。
今年に入り、写真を見ながら、自分の心で見えていた情景を表現できないかと、AIを使い、写真と自分の文章から見えてくる情景を求めて、新しい表現として作品を創ってきた。
心にある漠然としていた「情景」だが、何度も何度もAIに自分の感情で書いた作品を読み込ますことで、その自分の中の「情景」を探す旅。
AIはたしかに経験のないデータで表現してくるのだが、自分の経験を伝えることで、そのデータから次々と生成してくる。
人間が経験から生まれた感情を伝え、逆に感情を持たないAIだからこそいろいろな試みを見せてくる。
その中から、「これだ!」と言う、見えていた「情景」に近いものと出会い、漠然としていたイメージが沸いてくる。
そうなれば、あとはAIだけではなく、自分の技術も生かして「情景」を形にすることができるというわけだ。
AIを使ってはいるが、AIに何度も自分の見えていた情景の言葉を伝えることで、間違いなく自分の「経験」から生まれた、自分にしか表現できない作品となっていく。
今月に入り完成したので、興味のある人にはぜひ見てもらいたい。
情景を形にしたノンフィクション作品である。
【天才を教えてくれた男】WBC世界Jウエルター級チャンピオン 浜田剛史
そのイメージ動画も制作してみた。
【天才を教えてくれた男】WBC世界Jウエルター級チャンピオン 浜田剛史
浜田剛史を追い続けた3年半。
ぼくのファインダーからのシャッターを切っていった瞬間、フイルムに焼き付いた風景ではなく、心の情景はどう見えていたのか…
自分の心を言葉を絞り出し、その言葉から何か月もかけAIとともに情景を形にしていった。
自分の心の情景をAIとともに可視化した新しいノンフィクションの研究と実験作品のイメージ動画です。





