即今・当処・自己

マーケティングの世界では、約85%の企業が「動画の重要性が増している」と回答している。

「スマートフォン」の利用率が、10代から40代で90%、50代及び60代でも80%を超えている今、ぼくたちの表現は動画を中心に動いているということだ。

そのスマートフォンで動画がだれでも撮れる時代となり、そのスマートフォンで映画までも撮れる時代になった。
個々の表現の中心が、たった10年そこそこで、文字から写真、イラストなどの静止画となり、動画へと変わってしまった。

SNSを見ても、Facebookの利用率は10代では20%と下がり、動画中心のTikTokの利用率の急成長、YouTubeなど10代から40代で90%の利用率を超えている。

Forrester ResearchのJames McQuivey博士の研究によると、1分間の動画は一般的なWEBページの3600ページ分の情報量になると発表している。

たしかにぼくも、たとえばソフトの使い方をGoogle先生で調べるとき、長いテキストを読むのではなく、まず動画を見て調べている。

昔、ワープロが出てきて、ワープロで原稿を書いていると、いつのまにか原稿用紙に手で原稿が書けなくなっていた。
漢字を書けなくなるというのもあるが、一番の原因は間違いなくリズムである。
頭で考え、その考えが文字になるそのリズムが手で書くリズムから、ワープロで書くリズムへと変換されていたのだ、

そして今、テキストを読んで情報を理解していた頭が、いつのまにか動画でなければ理解しづらい頭になっている。

それは劣化ではなく、自分の中での「伝える」「理解する」といった表現に対するスタンスが変わってしまったのだと思っている。

今、ここでぼくが書いている長々として文章よりも、動画で伝えた方が、遙かに自分の気持ち、表現が伝わるということだ。

2023年は、こういったブログやSNSなど、自分で伝えたい思いなどの表現を、動画に言葉を載せて伝えてみようと考えている。

今回伝えたい言葉は、「即今・当処・自己」という、自分の軸となっている禅の言葉だ。
それをスマートフォンで撮った日々の風景とともに表現してみた。

 

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